eSIMという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどう動くかまだよく分からない、という方へ。大丈夫です。 この5分で、旅行時の接続を変えている技術の要点を押さえられます。
eSIMとは?
eSIM(embedded SIM)は、スマートフォンに内蔵された仮想のSIMです。トレイに差し込む物理SIMとは違い、マザーボードに実装されたチップとして存在します。
物理SIMとeSIM
| 項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 形態 | 小さなプラスチックカード | 端末内のチップ |
| 設定 | 手で挿入 | QRコードを読み取り |
| 切り替え | 抜き差し | タップ2回でオン/オフ |
| 本数 | スロット1つに1枚 | 最大8プロファイルまで保存可 |
| 紛失リスク | あり | なし |
| 有効化 | 店舗や郵送 | 即時、リモートで可能 |
実際の流れ
- オンラインでeSIMプランを購入(約2分)
- メールでQRコードを受け取る
- スマホでそのQRを読み取る
- eSIMプロファイルがダウンロードされ自動インストール
- 必要なタイミングでプランを有効化
以上です。 店舗への行き来も、SIMカードの受け取り待ちも不要です。
旅行にeSIMが向いている理由
ローミングの問題
EU圏外で自国の契約を使うと、キャリアからローミング(国際利用)料金が課されます。単価は非常に高いことが多いです。
| 旅行先 | ローミング/MB | ローミング1GB | eSIM 1GB |
|---|---|---|---|
| 日本 | €5〜10 | €5,000〜10,000 | 約€5 |
| アメリカ | €3〜8 | €3,000〜8,000 | 約€5 |
| タイ | €5〜10 | €5,000〜10,000 | 約€3 |
| トルコ | €2〜5 | €2,000〜5,000 | 約€4 |
国際ローミングと比べると、eSIMでは最大約99%のコスト削減が期待できます。
eSIMの解決策
旅行用eSIMを使うと、訪れた国・地域のローカル回線に接続できます。現地ユーザーと同じように、現地並みの料金でデータ通信ができます。自国のSIMは通話・SMS用にそのまま使えます。
デュアルSIMで自宅の番号を維持
eSIMの大きな利点はデュアルSIMです。2回線を同時に使えます。
- 回線1(物理SIM):自国の番号 → 電話、SMS、WhatsApp
- 回線2(eSIM):現地のデータプラン → インターネット
普段の番号で連絡を受けつつ、安い現地データでネットを使える、という形です。
デュアルSIMの設定例
端末の設定で次のように割り当てます。
- 通話 → 物理SIM(自国番号)
- SMS → 物理SIM
- モバイルデータ通信 → eSIM(旅行用プラン)
- データローミング → eSIM側をオン
自分のスマホは対応している?
2019年前後以降の多くのスマートフォンがeSIMに対応しています。
対応iPhone
XS(2018年)以降の全モデル:XS、XR、11、12、13、14、15、16、SE(第2・第3世代)。
対応Androidの例
- Samsung:Galaxy S20+、S21、S22、S23、S24、Z Fold、Z Flip
- Google Pixel:3〜9シリーズ
- Xiaomi:13、14
- OnePlus:8以降
- その他多数
eSIMの料目の目安
目的地とデータ量によって異なります。
| データ量 | 目安の価格 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 1GB | €3〜5 | 週末、軽い利用 |
| 3GB | €5〜9 | 1週間、中程度 |
| 5GB | €7〜13 | 1〜2週間、通常利用 |
| 10GB | €10〜18 | 2〜3週間、SNS中心 |
| 無制限 | €19〜47 | 動画視聴、リモートワーク |
よくある質問
eSIMは今のSIMカードの代わり?
いいえ。 eSIMは物理SIMと併用します。番号・契約・通話はそのまま。eSIMはデータ用の追加回線として加わります。
機種変更するとeSIMは消える?
はい。 プロファイルは端末に紐づきます。新しい端末では再インストールが必要です。多くの事業者はQRの再読み取りを許可しています。
インターネットなしでeSIMは使える?
インストール時はWi‑Fiでプロファイルを取得する必要があります。一度入れば、通常のSIMと同様にローカルのモバイルネットワークに接続します。
通話もeSIMで?
多くの旅行用eSIMはデータのみです。通話はWhatsApp、FaceTime、自国SIMなどを利用します。音声付きプランを出している事業者もあります。
eSIMは安全?
物理SIMより盗難に強い面があります。端末から抜けず、必要なら遠隔で無効化しやすいです。
次のステップ
eSIMの仕組みが分かったら、次は次のステップへ。
最終更新:2026年2月

開発者でデジタルノマド。カナダとアメリカに住んだ後、世界中を旅し続けています。海外でネット接続に何度も苦労した経験から、eSIMPlanetを立ち上げ、プランを分かりやすく正直に比較しています。すべての記事は丁寧に執筆・検証し、あなたの時間とお金を節約します。
